Sound Blaster Recon3D

2012年02月25日

Sound Blaster の新しいシリーズ。
ボイスチャット(マイク入力)周りの機能を大幅アップして、新登場。

Recon3Dは地雷か?

地雷では無いかと言われているRecon3D。(地雷:簡単に言うと買ってはいけないと言うこと)
なぜそう言われているかというと、スペックがX-Fiシリーズより低いから。
最近のマザーボードに付いているようなサウンドチップと同じくらいの性能しか無いから。
それなのに値段は1万円前後と、凄く高価。
スペックと価格を見比べれば、確かに地雷だとしか言えないような気がする。
そこで、自分で購入して試してみました。

まずは良いところから。
マイク入力関係が大幅に機能アップしていること。
音声チャットをしながらゲームをする人には大変便利な、ノイズリダクション機能や喋った音量を自動調節してくれるスマートボリューム。エコーキャンセル機能も追加されている。
Skypeを使って試したところ、以前よりノイズがずいぶん少ないと言われたので、ノイズリダクション&スマートボリュームは確かに価値があると思う。
他にも、ロボットの声色にしたり出来る機能もあり、ちょっとしたお遊びも可能になっている。

音質の面はどうか?
残念ながら、それほど良い耳を持っていない&スピーカーが安物( SP-SBS-A520)の為、正確なレビューは出来ないが、言われているほど酷くない(元々、映画やCDをPCで聞かないので、悪いと思えない)
そもそも、PCゲームで鳴っている音は高音質では無く、どちらかというと低音質な訳で、ゲームに限れば
全然気にならないレベルだと思う。
ただ、ゲーム以外にもCDやDVDを見聞きするのであれば、X-Fiシリーズの方が良いかもしれない。
その場合、相応のスピーカーをつけていることが条件。いくら高音質に出力された信号でも、スピーカーが良くなければ、結果的に音質低下を招く。
自分が音質に鈍感なのは、スピーカーにこだわりがないからかも知れない。

そもそも、ゲームをするときにスピーカーで音を聞くことが殆ど無い。基本的にヘッドフォン(ヘッドセット)なので、スピーカーにはお金を掛ける気は無い。

それじゃヘッドホンの音質はどうか?
これも基本的にゲームにしか使用していないので、音質がどうこう言うレベルじゃ無いと思う。
耳障りなノイズが出ることも無いし、気になったことも無い。
至って普通。
ただ、スピーカー、ヘッドフォンどちらを使っても、 位相特性にズレが出ているようで、このあたりに敏感な人は、Recon3Dは選ばない方が良いと思う。

バーチャルサラウンドも進化しているようで、サラウンドの効き?も微調整出来ます。
CMSS-3Dの時とどう変わったかは、いまいちよく分からないですが、分かる人には分かるんでしょう。
自分では分かりませんでした。

以上のことから、ゲーム専用&ヘッドセットの組み合わせで使うなら、十分価値はあります。
ただし、音質が気になる、位相特性が気になる(または、それが判断できる)方にはたぶん地雷です。
サウンドカードなんか今まで使ったことが無い。オンボードしか使ったことが無いと言う方にはオススメです。
値段に納得できれば、十分価値はあります。
それと、サウンドコントロールパネルが使いやすくなってます。
これも、一般の方にはわかりやすい作りだと思います。X-Fiはわかりにくい(設定しにくい)です。

Recon3DとAVA(A.V.A)での問題点

自分がよく遊んでるオンラインFPSはAVAなのですが、Recon3Dに変えてから、一つだけ問題があります。
しかも大問題が・・・
それは、音が全く出なくなること。OSを巻き込んで、完全無音になるんです。
最悪ですね。PCの再起動をしなければ、元に戻りません。
しかも頻繁になるので、たまりません。爆破10回位する間に1回は無音になります。
相性問題なのか、ドライバの問題なのか、AVA(ゲームガード)の問題なのかよく分かりませんが、とにかく頻繁になります。

色々調べてみたら、同じような症状を訴えている方が居るので、初期不良では無いようです。
色々試して、この問題を解決する一番簡単な方法を見つけました。それは「スカウトモードにすること」これで一切の不具合が無くなります。
しかし、スカウトモードにすると、今度はバーチャルサラウンドが効かなくなる&スマートボリュームがオンになっているようで、音の遠近感がなくなり困ります。実際試してみると分かりますが、ものすごくやりにくいです。

色々試した結果、どうやっても症状は出るみたいですね。
スマートボリュームを45前後にしていると、症状が出にくい気がしましたが、それでも完全に無くなるわけではなさそう。
surroundを切れば、たぶん出なくなるのでしょうが、そうするとスカウトモードみたいになるし。
何より音の方角が分からなくなります。
将来は分かりませんが、今現在の状況からAVAとRecon3Dの相性は最悪ですね。

Recon3D

ちなみにAVA以外のゲームではこの症状が出たことはありません。
あと、スマートボリュームを45%ほどにすると、やっぱり違和感は在ります(遠近感がつかみにくい)
しかし、スカウトモードよりはましです。
一応遠いか近いかは、判断できます。

追記
Surround   :お好み
crystalizer  :切る
Bass     :切る
Smart Volume:標準44%
Dialog Plus  :切る

現在上の設定で遊んでいるんですが、ずいぶん無音になる不具合が少なくなりました。
完全に無くなるわけでは無いのですが、数時間遊んでも起こらない感じ。
何かの影響でたまたま不具合が起こっていないだけで、この設定に意味は無いかもしれませんが
何度か無音になった直後に、徐々に音量が回復してきたので、ある程度の対策になるかと思います。

無音の時に、Dxtoryで録画してみたのですが、再起動後録画ファイルをチェックしたところ、音が録音されていました。
スピーカーやヘッドフォンで音が鳴っていないだけで、内部的にはきちんと音は鳴っているようですね。
と言うことは、出力の直前に信号が途絶えているのでは無いかと推測されます。
AVAのある特定の音(Recon3Dから見て不正な音声ファイルとか、特定の周波数?)をRecon3Dのプロセッサで処理するとドライバなのか、内部の仕様なのかで、出力ボリュームが0にされているのかもしれません。

 

Sound Blaster Recon3Dシリーズ

クリエイティブ・メディア¥ 11,600

スタンダードモデル。
カバーが付いていない。Beamformingマイクが付いていない。
後は一緒。
Beamformingマイクが必要ないならこれで十分。
音質を気にするならX-Fiをおすすめします。
あくまでも、ゲームをヘッドフォン(ヘッドセット)で遊ぶ方で、音声チャットも使う人用。
そもそもマイク入力は必要ない方は、X-Fiの方が良いと思います。

クリエイティブ・メディア¥ 15,271

ハイスペックモデル。
本体にカバーが付き、Sound Blaster Beamformingマイクロフォンが付属する。Beamformingマイクは、簡単に言うと、指向性を自分で調節できるマイク。スピーカーとマイクを同時に使ってもエコーやハウリングがおきにくい。
Beamformingは専用品で、Recon3Dと一緒に使わないと効果が無い。
カバーが付いているためか、若干音質が良いとのこと。

クリエイティブ・メディア¥ 18,544

最上級モデル。
本体にカバーが付き、Sound Blaster Beamformingマイクロフォン、Sound Blaster I/Oドライブが付属する。
SB-R3D-PAにI/Oドライブが付いただけ。
イルミネーションが青から赤へ。

 


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